【読書メモ】「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考/末永 幸歩

こんにちは〜
黒目の黒いとこでーす。

今回は読書メモ、末永 幸歩さんの『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』です。

いや、最後の読書メモから、もう4か月近く経ってますね!?

どんだけサボってたの!?
しかもこれ、ブログを始めてから読んだやつじゃないわww
もう少し頻度が上がるように頑張ります……

前座

著者の末永さんは中学・高校で美術科の教師をしていらっしゃる方です。
「13歳からの」とありますが、どうやら我々日本人の大半は中学生になる頃を境に教科としての美術を苦手と思い始めるようだ、と著者は仮説を立てたのだそうです。
そう言われると黒目もそうかも……?

でもこのVUCAの時代に力になるのは「アート思考」なのだ、とも。
何でもかんでも英単語の頭文字で表現しやがって……

要は、数学みたいにひとつの正解を出すんじゃなくて、美術のように自分なりの答えを見つける・作るのが大事だよってことらしい。
教科としての美術では教養を身につける目的で作品名や作者、制作背景なんかを詰め込んでたけど、アート思考はそういうんじゃねーよとも。

これは「じゃあそのアート思考って一体なんなの?」ってところを掘り下げて、著者が実際に行っている授業をバージョンアップさせた本だそうです。
タイトルには13歳って入ってるけど、大人にこそ読んでほしいって書いてた。

感想

6つのクラス(=章)に分かれていて、授業を受けているような気分になりました。ちょっとだけ。
小難しい表現もなく、ページはわりとサクサク進んだほうだと思います。

20世紀に入ってカメラが普及してきたところ(クラスに入る前ww)で、黒目は打ちのめされました。
今でこそ写真1枚の価格もタダに等しいようなもんですが、ルネッサーンス時代の画家は職人のように「求められるリアルな絵」をひたすら描いていたわけです。

教会からはキリスト教の絵を、貴族からは肖像画を求められる日々。
その普通が写真によってぶっ壊れます。

そりゃあ今でもお高いキャメラはたくさんありますが、それなりのスマホさえ持っていれば、誰でもそれはもう手軽に、狙ったところを正確に、その場をすぐさま写し取ることができます。
当時の人々も衝撃だったでしょうね。最初はくそ高かっただろうけど。

となると、リアルな絵だけ描ける画家はもうお役御免みたいなもんよな。
絵を描くにはものっそい時間がかかるし、被写体はず〜〜〜っとおんなじポーズをとってなきゃならんけどさ、写真なら一瞬(……とまで当時はいかなかっただろうけど)じゃん。

画家は「じゃあもう俺らはどうすればいいわけ!?」ってなったと思う。
写実的な絵をひたすら描くのが仕事だったのに、それがもう必要とされなくなるなんて。

ってことで写真に対抗するべく、「絵画(アート)にしかできないことは何だ?」から「アートとは何だ?」までに自分なりの答えを出したアーティストたちの作品を見つつ、己の思想について無理矢理考えさせられる書籍ですww
答えがないから疲れた。答えのない問い疲れる……

黒目はお客さんの望むものを作る会社にいるわけですが、この画家たちみたいになる可能性がいくらでも転がってんなぁと。そっちに意識が行った。
というかモノにしろサービスにしろ、大半の法人は何かしらの手段で誰かの困りごとを解決するために存在してるはずですが、それこそブーカですし。

そういうごちゃごちゃな現代においてこの自分なりの答えを出す考え方が必要なんだな、必要になるときが今でもう全員に到来しちゃってるんだなってこと。
ウッ……考えたくない……現実を直視したくないよぉ……

まとまらない

8割方が愚痴だったが、おわかりいただけただろうか……
ページをめくるのは早かったけど、中断して自分の考えに浸ってる時間が長くて、読了までなかなかの期間を要しましたとさ。

「自分なりの答えを出す」とかよく言われるけどさ、黒目の場合は考えようとすると妄想が入ってしまう癖があるから、答えってよりは理想になってしまうことがよくある。
これからはなるべく、現実に存在を作ってあげられる形で答えを出せたらいいな。

ではおやすみなさい。
いい夢を★

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