【読書メモ】武器になる哲学/山口周

こんにちは〜
黒目の黒いとこでーす。

今回は読書メモです。
山口周さんの「武器になる哲学」、また哲学の入門本だよ!。

「人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50」という副題で、この前書いた「史上最強の哲学入門」よりちょっと堅苦しい感じがある。
いや、これを基準にしたら世の中の著作物が大体堅苦しくなるわ。ごめん。

前座

副題の通り、なんかすごい人たち50人の思想をそれぞれ10ページ前後で紹介してる。ハンドブックみたいな感じ?
引用元は哲学者に限らず、心理学者や経済学者なんていう”○○学者”って肩書きの人がたくさん出てくる。
ダーウィンも出てくるよ! 彼は本当は地質学者なんだって!楽しい!

それまでの言説をひっくり返すのは、「哲学者」と名乗る人じゃないことが結構あるんだとか。
あんまり意識したことがなかったけど、そう言われると哲学者としての名言や思想ってほとんどないのかも。

感想

い、言い回しが難しいですぅ……
知らない単語がゴリゴリ出てくるから、そのたびに検索かけてたww

なんだよ難しい熟語とか知らんカタカナとか使いやがって……
己の教養の低さに打ちのめされつつ、なんとか読了。

ハンドブックと書いた通り、手元に置いて事あるごとに読み返したい本だった。
自分の理解力がないせいかもだけど、一度読んだだけじゃきっと1割も覚えられてないww

全部が印象に残りまくって、結局ふわっとしか覚えていない事態に……
今、目次やマーカー引いたところを見返して、一生懸命思い出しながら書いてるんだけどさ。

「公正世界仮説」の「頑張りが必ず報われるとは限らない」ってところがなー……悲しいよな……
かの有名な「1万時間の法則(1万時間訓練すれば誰でもその道のプロになれる)」もガッツリ否定されてるし。

世界は公正じゃないんだって。
残念なことに、頑張った人が頑張った分だけ報われるシステムにはなってない。

 1999年のことですが、意に反して早期退職優遇制度を勧められたグループ企業(ブリヂストンスポーツ)の58歳の課長が、ブリヂストン本社の社長室に押し入って切腹するという事件がありました。社長室に押し入った男性の抗議文が残っているのですが、その一部に次のような箇所があります。

入社以来以来三十有余年、ブリヂストンと運命共同体として寝食を忘れ、家庭を顧みる暇もなく働き、会社を支えてきた従業員の結晶が今日のブリヂストンを築き上げたのである。

この告発文はまことに怨嗟の血が滴るような内容で、公正世界仮説に囚われた人が、最終的にどのように組織を逆恨みするようになるか、これ以上はないというくらいに明白に示してくれています。

「武器になる哲学」p.414-415より

もし今頑張ってること以外に何かしら逃げ道がないと、報われなかったと気づいたときの絶望がとんでもないことになっちゃう。
20年前にはこんなことがあったんですねぇ……

ということで、「なんかあるかも」とビビッと来たものがあるなら、そっちも頑張っておいたほうが良いよね。
「すごいことになりそうだ!」とまで思えなくても、「面白そうだ」とか、最悪「まぁ嫌じゃないし」って思えるなら何でもやってみて、んで公正世界仮説に囚われないようにしないとなって。

その「何の役に立つかよくわからないけど、なんかある気がする」という直観を、レヴィ=ストロースは「ブリコラージュ」と呼んだんですって。
脳みそに入ってこないタイプの語感。

むちゃくちゃ拡大解釈してるけど、別に「なんかありそうだぞ!」とまで思えなくても、「まぁ、あれ面白いしね」ってモノがひとつでもあれば、「自分にはこれしかないんだ……これで報われないなんて嘘だ……」なんて事態を避けられるんじゃないかな。
もちろん新しい事業に使う考え方なんだろうけどさ。
脱走先の確保、大事。

まとまらない

「最強の哲学入門」もそうだけど、哲学がこんなに面白いとは思わなかったわ。
この人の別著も探してみよう。

あと巻末にあったオススメ本も……読んでみたいような、読んでみたくないような……
「わかりやすい」「とっつきやすい」「面白い」と書いてある本がほとんどなんだけど、「キツイ」「実に読みにくい」なんて言っちゃってる本もあるのねww

著者が読むの辛いって言っちゃってるのに、読めるわけなくない?俺やで?
そういうのもいつかは読むかもだけど、今じゃないなと思ってるww

どうせさ、本の内容なんて忘れるもんじゃん?
でも、著者の激情やそういう考えに至るまでの経緯に触れて、自分の中に新しい思想を構築するために本を読むのだよ、、、
と、どっかで誰かが言ってたよ。

ではおやすみなさい。
いい夢を★

タイトルとURLをコピーしました